1. はじめに
この記事では、リスニング学習における
挫折要因について紹介します。
この記事を読み終える頃には、
以下の状態になっているはずです✨
☑️ リスニングの挫折ポイントがわかる
☑️ 挫折をする理由が分かる
☑️ 挫折を避けるためにやるべきことが分かる
まず、内容に入る前に、
リスニングの学習の仕組みについて
簡単におさらいします。

音声知覚:音を英文に変換
→ 主な学習方法:シャドーイング
意味理解:英文を意味に変換
→ 主な学習方法:リピーティング、多聴
それぞれの詳細の習得方法は、
以下の資料をご覧ください。
これらを踏まえ、
学習でよく挫折するポイントを
みていきます。
2. 挫折が多いポイント

基本的には、以下3つの阻害要因が存在します。
1. スピードの壁
2. 難易度の壁
3. 継続の壁
2-1. スピードの壁
ネイティブスピードが200-220WPM
(WPMはword per minutesの略で、
1分あたりの単語数のことです)
に対して、一般的なリスニングの音源
は140-160WPMと言われています。
このため、試験の勉強でリスニングが
ある程度聞けるようになっても海外に行くと、
ネイティブとの話すスピードの差に
愕然とすることがあります。
「しっかりと勉強したはずなのに聞けない」
これが、スピードの壁で感じる挫折です。
2-2. 難易度の壁
英語を正しく聞き取れることの1つの定義は、
自分でその音を再現できること、
と言われています。
一方で、WPM140-160だとしても、
1秒あたり4~5個の音の変化を理解しつつ、
同時に意味理解の処理をする必要があります。
例えば、
“What are you going to do today?”
のような文章を分解すると、
- “What are” → /wʌt ər/ → /wʌdər/
- “are you” → /ɑːr ju/ → /ɑːrjə/
- “going to” → /ˈɡoʊɪŋ tu/ → /ˈɡoʊɪnə/
- “do today” → /du təˈdeɪ/ → /də təˈdeɪ/
と短い中に4つの音の変化が発生しています。
ちなみにこの文では、連結、弱化、
脱落(音が省略される現象)、音変化
(”gonna”のような形)などが含まれています。
この例文のように単語が易しければ
まだ聞き取りやすいですが、
少しでも思い出すのに時間がかかったり、
前置詞や会話表現などで引っかかると、
処理をする難易度は一気に上がります。
2-3. 継続の壁
シャドーイングを例に上げると、
1日30分の時間をやるのが
一般的と言われていますが、
このトレーニングは音を聞き、
自分ができていない部分と照らし合わせ、
常に修正を繰り返すトレーニング
のため、非常に負荷がかかります。

1日目に聞けていたものが、2日目に
聞けなくなっている、そして
4日目にやっと聞けるようになったと
思ったら、次にやる新しい文章は
また1日目からスタート。
これを3ヶ月も半年も繰り返して行くのは、
かなり時間的にも精神的にも
余裕がないと難しいです。
(私自身、英語だけに集中できる環境
でなければ、途中で挫折していました。。)
また、音を合わせる作業が
単純作業になりがちであり、
自分ができるようになる実感を
持ちづらいのも、
挫折の大きな要因となります。
3. 挫折を避けるために
ここまで少しネガティブな側面のお話を
しましたが、もちろん挫折を避ける方法は
あります✨
- スピードと難易度の壁の突破
- 継続の壁の突破
それぞれに分けてみていきましょう!
3-1. スピードと難易度の壁を突破する

とにかく速いスピードのものを
聴き続けるのではなく、
①ゆっくり確実に変化を捉える
②ネイティブスピードを行き来する
これが非常に重要です。
私自身シャドーイングの
練習をしていて、
「聞き取れない、ゆっくり聴こう」
と思って、長文の一部を
何度もスロー再生して
学習していました。
ただし、この学習を続けるだけだと、
WPM200-220の「スピードの壁」
にぶつかります。
そのため、逆に
「音源を早くして聴く」
という学習も必要になります。
この2つを繰り返すことで、
確実に音の変化を聞き取り、
かつネイティブスピードを
聞き取る力が身につきます。
おすすめは、計7回1セットで、
以下のセットを1文ずつ
繰り返して行くことです。
・1回ネイティブスピードで聞く
・1回ネイティブスピードを
シャドーイング
・2回ゆっくりを
シャドーイング
・2回ネイティブスピードを
シャドーイング
・1回ネイティブスピードを聞く
焦らず1文ずつ、
着実に力をつけていきましょう!
3-2. 継続の壁を突破する

ポイントは、以下の3つになります。
1. 隙間時間の活用
2. 楽しみながら学習
3. できるまでやる
隙間時間の活用に関しては、
1日30秒~3分程度でいいので、
毎日触れる時間を作ることです。
具体的には1日1文でもいいので、
7回演習セットを繰り返す、
がおすすめです。
可能ならば、1日5分ほど時間を
取れるとさらに効率が上がります。
楽しみながら学習する、
というのは
新しい発見があったり、
内容自体に面白さを
感じるものが適切です。
こう考えた時に昔の私は
「映画ってよくない!?」と
思い、映画をシャドーイング
しようとしたのですが、
「音声がこもっていて難しい」
「映画が楽しくなって勉強を
そっちのけ」
という本末転倒な状態になり、
失敗してしまいました(笑)
楽しむ = funnyよりも
楽しむ = interestingの方が、継続にはおススメです。
なぜならば、
funny(短期的な楽しさ)は
学習の入り口であり、
intersting(長期的な興味)は
学習そのものだからです。
例えば自分の子供に
ディズニー映画で英語を学習させることを
想像してみてください。
もちろん最初の取り掛かりは、
「ディズニーかわいい!」
「きらきらしている!素敵!」
で全く問題ありません。
だけど、ディズニーだけで
学習が完結するかというと、
そうではないはずです。
ディズニーで学んだ表現を、
実際に他の文章で反復したり、
歌詞を覚えるために何度も
自ら口に出す必要があります。
表現の反復や、
口にだして覚える原動力は、
「ディズニーかわいい!」
「きらきらしている!素敵!」
というfunny(その場の感情)だけではなく、
何回も視聴する、一緒に勉強する、
というある種の強制力が働いて、
英語を学習することが
多いはずです。
多くの方は、
「誰かに強制されて」ではなく、
自分の意思で学習している、
かと思います。
そう考えた時に、
“intersting”の長期的な興味を
持つことがすごく大切です。
先ほどのディズニー映画で言えば、
ある種の強制を繰り返していくうちに、
「登場人物のセリフを聞けるようになりたい!」
「エルザのように歌が上手くなりたい!」
という、英語そのものの可能性や、
自分の憧れの存在を目指すという、
interesting(長期的な感情)の
モチベーションが、生まれているはずです。
これを、短期で生み出したい。
ちょっと無理をしているようですが、
その1つの例が、
「ネイティブが日常で使う表現」や
「偉人の名言」を使った短文の
英語学習だと思います。
1週間で完結するぐらいの
短いフレーズか、
もしくは1日で完結する、
英語表現などのフレーズだと、
楽しみながらできるので、
おすすめです。
1セットできけるようになる、
というのは先ほどの7回セット
の話ですね。
成功体験を積み重ねて
行くというのが
非常に大切です。

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